滋賀県・栗東市・大野神社

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【 概 要 】−大野神社の創建は天徳3年(959)、寛平9年(897)に菅原道真が参詣した事に因み菅原道真の御霊を勧請し、社号を於野宮天満宮としたのが始まりと伝えられています。ただし、現在境内社として鎮座する水神社は弘仁7年(816)に金勝寺の奥の院として願安和尚によって創建された狛坂寺の鎮守社(守護神)で、天之水分神(水の神龍神)や柏坂神と呼ばれ、平安時代に成立した三代実録には「元慶六年近江国授柏坂神従五位上」と記載されていました。菅原道真の御霊が勧請された後は於野宮天満宮が本社として信仰されるようになり金勝荘の総社として歴代領主や為政者から崇敬庇護され足利義尚(室町幕府第9代将軍)や佐々木氏(近江守護)などが社領の寄進や社殿の造営を行っています。楼門(国指定重要文化財)は鎌倉時代初期に建てられた建物で(下層部は江戸時代後期に大改修)、入母屋、檜皮葺、三間一戸、八脚楼門建築としては滋賀県最古とされます。社宝である木造十一面観音菩薩立像は神仏習合時代の本地仏だった仏像で平安時代作、檜材、一木造、像高99.4cm、栗東市指定文化財に指定されています。摂社本殿は室町時代に建てられたもので一間社、流造見世棚造、檜皮葺、栗東市指定文化財に指定されています。
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